家庭血圧測定の勧め
血圧が高いと言われた場合、ぜひ家庭血圧の測定をおすすめします。
病院で高血圧と言われても、家庭では正常血圧の方もおられ、この状態を「白衣高血圧」と言います。たとえば病院では緊張して180/100mmHgとなるのに、家庭では130/80mmHgとなるような場合です。白衣高血圧の場合は、直ちに薬による治療は必要ありませんが、将来本当の高血圧になる可能性もあり、定期的に家庭血圧の測定を行いましょう。

一方病院では低いのに、家庭などでの血圧が高い方がおられ、このような状態を「仮面高血圧」と呼びます。たとえば病院では130/80mmHgなのに、家庭や職場での血圧が150/100mmHgの場合などです。この場合は、正常血圧の方に比べて動脈硬化の危険が高まるため、生活習慣の改善や薬による治療が必要になります。
このように家庭血圧の測定は高血圧の診断にとても重要です。またお薬を飲んでいる場合も、薬の効果の判定や効き過ぎ(血圧の低下)のチェックなどに最適です。
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